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あさきゆめみし原画展(inセントレア) [お出掛け]

中国へ観光旅行に出掛けた家人を、中部国際空港へ迎えに行きました。
というのも、「あさきゆめみし原画展」をやっていたから。
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セントレアの中でも一番奥まった場所にあるギャラリーは、こんな凄い原画展をやっているとは思えないほど、人少な。
デパートなどでやっていたら、人波から覗かなければならなかったでしょうが、お蔭で一点一点、じっくりゆっくりたっぷり堪能できました。
細かく描かれた原画はとても美しくて、迫力がありました。
みつめていると、描かれた登場人物の一生がよみがえり、様々な思いが伝わってきて、
いつの間にか自分も引き込まれ、感情を引きずられ、
回想が終わると同時に、ほうっと大きく息を吐いて現実に立ち戻る。
そんな力のある、原画でした。
中でも、特に印象に残った2枚の作品。
最愛の人、藤壺を失った源氏が、大きな桜の古木のもと、哀しみにくれる姿の絵。
そして、
冬の夜、月明かりの中、源氏の腕の中で、身体を預ける紫の上の絵。
共に画集では見ていましたが、これほどまでに感情が溢れ出ている作品だとは思いませんでした。
桜の古木は幻想的で、その根元に立つ源氏の姿は小さくて、見ているこちらまで胸が苦しくなってくるようでした。
二枚目の方は、きっぱりと何かを決意したような源氏の表情に比べて、
しっかりと寄り添い、身体を全て預けきっているようなのに、
女性としての苦しみを滲ませる紫の上の表情。ほっとしているような、眉根を寄せて知られてはならない感情を押し殺しているような、こんなに複雑な表情を浮かべていたなんて。
印刷技術の限界を感じさせられた、原画の数々でした。
他に、藤壺がなくなった場面の原稿(複製)が展示されていて、あぁ懐かしいなぁと思いながら眺めました。
連載開始当時から終了まで、楽しみに楽しみに待ちながら、単行本や雑誌を買っていました。
古典作品の中でも、一番好きな源氏物語。
私は、紫の上と花散里の二人が好き(藤壺は別格です)。
人によって、好きな登場人物が違いますが、聞いていると、その登場人物はその人の一部だったり、憧れだったりするのかな、と思います。
あなたは、どの登場人物がお好きですか?
ちなみに、この原画展は11月9日(日曜日)まで開催されています。お近くの方、セントレアをご利用の方はぜひどうぞ。

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