61年前の8月9日 [・・・]
今も戦争はまだ終わってはいない。 あの日の記憶を持つ人たちが生きている間は。 あの日を境に、運命を変えられてしまった人たちが生きている間は。
若い頃、長崎へ行きました。
原水爆に反対する世界大会に、職員組合の代表者として参加するためです。
正直、長崎へ行くのには勇気がいりました。
(私は高度成長期生まれ。戦争を知りません。
父方の祖父は出兵しました。母方の伯父は、学徒出陣しました。
ですが、無事に復員しています。戦争で亡くなった3親等内の親族はいません)
何故だか、辛いのです。太平洋戦争に関することが。
くじけそうになる心を奮い立たせて大会に参加しました。
しっかりみつめなければと、いろいろな場所を見て回りました。
太平洋戦争での出来事は、遠い時代の出来事ではなく、
ほんの少し前の出来事で、今もなお続いているのだと痛感しました。
あれから20年近くが経ちました。
それでも、遠い時代の出来事だとは思えません。
今日の式典で、被爆者代表の中村さんの言葉がそれを証明しています。
中村さんの中では、まだ戦争は終わっていないのです。
同時代に生きている私たちが、関係ないなどと言ってはいけないのです。
61年前の今日、たった数秒の間に、多くの人が亡くなりました。
そして、今も苦しみ続けている人たちがいます。
多くの亡くなった人たちへ
合掌。