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名古屋市白壁地区 [お出掛け]

今年のGWは、あまり天気が良くありませんでしたが、皆さまいかがお過ごしでしたか?
私は天気の良かった日に、
名古屋の古い建物がわずかに残る東区白壁辺りを散策しました。
ここは、かつて尾張藩の中級武家屋敷が立ち並んでいたところ。
いまでも、塀や門などに面影が残っています。
そこに、復元された川上貞奴邸があるので訪れてみました。
 
川上貞奴さんは、明治から昭和を生きた日本の女優第1号として有名な女性です。
「おっぺけぺー」節で一世を風靡した川上音二郎の妻ですが、音二郎の死後、電力王と呼ばれた福沢桃介(福沢諭吉の娘婿です)の公私ともに良きパートナーとなりました。
彼女が女優を引退した後、桃介と暮らしたのが東区二葉町にあった通称二葉御殿。
当時建っていた場所よりも南の位置に、この建物は復元されています。
(下世話な言い方をすれば、貞奴は愛人として暮らしていたというわけですが、当時の身分ある人に
2号さんがいるのはそう珍しいことではありません。桃介は貞奴の初恋の人、という話もあるようです)
この建物は贅を尽くしたもので、当時とても高価だったステンドグラスがあちこちにあるのですが、デザインもどこか和風でとても素敵なのです。
まずは玄関。
 
西洋だと天使かヴィーナスといったところでしょうが、天女風です。
そして、大広間にある大きな大きなステンドグラス。
 
四季折々の素敵な花が描かれています。
 
とても綺麗なので写真を撮っていたところ、ステンドグラスに詳しいおじさまが話しかけてくれました(普通に訪れていたお客さんです)。
その方からいろいろ興味深いお話を伺いました。
このステンドグラスを作成したのは、当代随一と言われた、国会議事堂のステンドグラスを作った会社だということ。
西洋と東洋との、太陽の光のとらえ方の違い。西洋では、こういったステンドグラスを東西に設けるのだそうです。東洋、特に日本では太陽の光を取り入れるのは南側に大きく設けるのが普通ですよね。東西にステンドグラスがある方が、光の色が変わるため、より楽しめるのかもしれません。
実際、私がいたのは日が傾く少し前でしたから、西側に設置されたこのステンドグラスを、少しずつオレンジ色が強くなっていく光の中で楽しみました。
他にもいろいろ伺ったのですが、長くなるためこの辺で・・・

当時の西洋建築には和風の建物が隣接するのが普通でした。
 
この手あぶり(火鉢のこと・当時の暖房器具)は、貞奴が使っていたものだそうです。
素敵な金蒔絵のある豪華な手あぶりでした。
貞奴が着用していた着物なども展示してあります。
ゆったりとした生活をうかがわせる素敵な建物でした。
基幹バスの白壁バス停から南へ徒歩5分。建物前に観光専用のバス停もありましたが利用しなかったため、詳細は不明です。
白壁バス停近くには、地元の者なら誰でも知っているシキシマパン工場があり、パンの焼けるいい匂いがしますよ。
ぜひ、行ってみてくださいね。


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紫草

 綺麗な写真が、いっぱい。
 今回のGWは、二本の映画を観て実家に泊まって、ハンズへ行って、と近場で遊んでました。

 そして恒例!?
 子が風邪引いて、休んでます・・。
by 紫草 (2006-05-10 21:17) 

natu

紫草、ようこそ。
当時の品の良いお金持ちのお家、という感じで素敵でしたよ。
GW、天気が良くなかったせいもあってほとんど出掛けなかったなぁ。

雪兎くん、風邪なのね。お大事に。
暑かったり、肌寒かったり、気温差が激しかったものねぇ。
私はGW明けに大仕事を一杯したから、もうぐったり。
by natu (2006-05-11 16:38) 

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