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夏の文楽公演 その1 [文楽]

夏の文楽公演は、第1部を夏休み親子劇場として子供でも馴染みやすい演目が上演されている。
「西遊記」や「瓜子姫とあまんじゃく」、「舌切り雀」など。
今年は弥次さん喜多さんでおなじみの「東海道中膝栗毛・赤坂並木より古寺の段」。
  
狐に化かされるコミカルなお話で、さんざん恐い思いをして身ぐるみはがされたというのに、江戸っ子の二人はあっはっはと笑って旅を続けていく。
こういった話のチャリ場(観客を笑わせるための滑稽な場面)は制約がないのか、現代の笑いがふんだんに盛り込まれる。
唄ってみろと言われた喜多さんが「♪よぉく考えよぅ~」と唄ったり、若手お笑い芸人の持ちネタを言ったりするのだ。
20日は学校の終業式だったから子供の数は少なかったが、それでも知っている言葉が出てくると、子供も大人も大笑い。
気楽に観るという娯楽本来の楽しさを味わえる舞台となっている。

演目の間には、文楽の解説として文楽人形のしくみを説明したり、子供たちを舞台に上げて実際に人形を動かしてみたり、ということが行われる。
この日は、元気な男の子二人と、浴衣を着た小さな外国の女の子が舞台に上がった。
足役の男の子は飲み込みがよく、上手に足を遣って拍手喝采を浴びていた。

休憩(ここで皆お昼を食べる)の後、2つ目の演目「小鍛冶(こかじ)」が始まる。
  
天皇から剣を作るよう命じられた小鍛冶の宗近が、稲荷明神の助けを借りて、名刀を打つというお話。元は謡曲ということだ。
稲荷明神なので、この人形には狐のように足を動かす激しい振りがある。
通常主遣い(人形の頭と右手を遣う)以外は、顔を黒衣(くろご)という黒頭巾をかぶって隠しているのだが、この足遣いは技術を必要とするため、左遣い足遣い共に顔を出した出遣いとなる。
腰を曲げたまま舞台を駆け回り、足を踏みならし、人形の足を遣う。
その足さばきの見事さ、激しさには息を飲んで見入ってしまった。
一体の人形を三人で動かすからこその醍醐味であろう。

終了後は、子供達への記念品(今年はポスターが印刷されたファイル。いいなぁ、私も欲しい)がロビーで配られる。
また、人形遣いさんたちが人形を持って待っていてくれる。写真撮影も人形を持たせて貰うことも可能だ。私も早速一枚。
   
この方は文楽の解説をしてくださった人形遣いの吉田勘市さん。手にしているのは弥次さんの人形。
私は化繊の絽に紙の入った軽~い博多名古屋帯。オレンジとグリーンのぼかしの帯揚げ帯締め。

さて、明日は第2部のご紹介。


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