お題「闇」 [創作]
私が歩く背後には、巨大な黒い穴がぽっかりと開いている。
飲み込まれそうなのに、
今すぐにでも、吸い込まれそうなのに、
真っ黒な穴は、距離を縮めるわけでなく、
遠ざかるでもなく、
ぴったりとくっついてくる。
私は、時々、後ろを振り返る。
その存在を、
真っ黒で大きな闇がそこにあるということを、
私は確認する。
そして、安心するのだ。
闇を背負ったまま、私はこの道を歩き続ける。
時々振り返って、
その存在の確かさにほっとしながら。
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え~っと、暗い詩でごめんなさい。
お題が”闇”ということでお許しを。
ほんと、凄い`お題'ですね~。
私は逆の思いですね。
闇・・
吸い込まれそうな闇に、私は足が竦みます。
確認する勇気も当然ないから、只管、走り続けているような気がします。
by 紫草 (2006-09-05 12:51)
紫草、ようこそ。
普通はそうだよね。闇って引きずり込まれるものだって、最初に知った時、自分の感覚との差に驚いたもの。
でも、何故だか私にとっては、どこか親しみを感じてしまうような存在。
振り返って見るどころか、時々覗いては、凄~い、深~い、と確認してしまう。
闇の底にたまっているものは恐ろしいものばかりなのにね。変な奴です。
by natu (2006-09-05 23:53)